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執筆者の写真由佳 細川

「左手のコンチェルト」と「キンノヒマワリ」


舘野氏にとって生きることは弾くこと。

音楽家の両親を持ちごく自然に音楽の道を選び、芸大卒業後は日本を離れ自然豊かなヘルシンキに暮らし演奏活動をします。2002年脳溢で倒れ右手が不自由になるも、左手だけで演奏することに再び音楽の喜びを再確認しその可能性に挑んでいます。

一方中村氏は音楽の家庭ではないが桐朋の音楽教室よりその才能に秀で、井口愛子、ジュリアード等で学びショパンコンクールに入賞します。国内外で多くの演奏会を行いながらコンクールの審査員、著述業、料理にまで腕を発揮しました。本の帯より「努力、天分、そして度胸と美貌。」に満ちた女性でした。

それぞれに決して平らな道を歩んではいませんが、ファンを惹きつけて止まない魅力に溢れるピアニスト人生です。胸に響く2冊でした。


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